ようこそ!浜村拓夫の世界へ

    ブログ内検索

    最近の記事

    ブックマーク数の多い記事

    Blog Translation

    Powered By FC2ブログ

    Powered By FC2ブログ
    ブログやるならFC2ブログ


    FC2ブログ LOGIN

    with Ajax Amazon

    創造的資本主義

    このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 創造的資本主義 あとで読む
    ビル・ゲイツ氏が、経済について言及しているニュースがあった。

    あのビル・ゲイツが特別寄稿!「貧困をなくすために私たちができること」(1)

    貧困や疫病に苦しむ人々を、どうしたら救うことができるのか?
    この難問に、慈善家への転身を遂げたビル・ゲイツが挑んでいる。
    単純な「慈善活動」だけでは、世界の諸問題を解決できない。
    彼が見つけ出した答えは、“創造的資本主義”という概念だった。



    創造的資本主義は、別に画期的な経済理論ではない。
    そして資本主義と対立するものでもない。
    それは、いったいどうすれば、最も効果的に資本主義の善を広め、これまで取り残されてきた人々の生活水準を改善できるか、という重要な問いに答えるものだ……。



    貧困や疫病といった問題への取り組みと、市場原理は決して矛盾していない。



    お金をばら撒いて、これで必要な物を買いなさいという援助は、ないよりましだろうけれど、焼け石に水のようであり、相手の根本的な問題を改善することにはつながらないと思う。

    ビル・ゲイツ氏の唱える「創造的資本主義」とは何だろうか?

    ゲイツ氏がダボス会議で講演、新しい資本主義システム構築の必要性を訴える

    2008/01/25

    同氏はスピーチの直前に米Wall Street Journalとのインタビューに応じ、「社会の便利な仕組みは豊かな人々へと向かう傾向があり、すべての人々には行き渡らない」とコメントしており、これが今回の発想の原点だったと説明している。

    「だが企業のミッションを考えれば、こうした人々への活動が必ずしも利益に結びつくものではない。そこで市場的な別のメリットが必要となる。それが"評価"だ。こうした評価は企業の評判を上げ、顧客へのアピールとなる。こうした企業に優れた人々が関心を持ち、新たなメリットが生み出される。利益と評価……政府や企業、NPOが共同でこうした世界の問題を解決する新しい社会システム、これを"Creative Capitalism(創造的な資本主義)"と呼びたい」と、一致団結した新しい社会システム構築の必要性を訴えた。



    「利益」という視点に加えて、「評価」という視点を導入して、経済を見直そうということだろうか?
    悪いことをやって金儲けをしてもダメだ、ということが創造的資本主義なのか?

    B・ゲイツ氏の「創造的資本主義」は世界にとってプラスか?

    創造的資本主義というのは、企業がお金を出して(あるいは採算のとれないプロジェクトを実施して)社会的に望ましいとされる行動をすることが軸になっているように思われる。
    Gates氏にとって創造的資本主義とは、「世界の不平等の緩和」につながる「市場ベースの社会変革」なのだ。

    どこかで聞いた話だと思ったら、それもそのはず、これは「企業の社会的責任」や「ケアする資本主義」として40年以上も議論されている考え方を、人目を引く形にして言い換えたものだ。
    善意から出たGates氏の呼びかけは、そうした取り組みを米国国内の慈善活動から貧しい国に向けた国際的な慈善活動へとシフトさせようとしている。



    富の多い所を問題にするのではなく、富の少ない所=貧困を解決できればOKということかな?

    「創造的資本主義」にはもっと強力な反論がある。
    それは、利益は社会への奉仕から生まれるというものだ。
    利益が大きいのは、企業がそれだけよい仕事を成し遂げたからと判断できるという傾向がある。
    利益の最大化は、それ自体が価値ある目標なのだ。

    ノーベル賞を受賞した故Milton Friedman氏はこのことを、1970年にThe New York Times Magazineに寄稿した有名なエッセイ「企業の社会的責任は企業の利益を増やすこと」の中に書いた。
    Friedman氏は2005年に、この問題をさらに詳しく取り上げ、社会的責任論は「社会主義者の考え方」であり、運動家は利害関係者ではなく「企業経営上の問題」だと述べている。

    Gates氏も、社会的責任を果たすことが利益になるというだけでは、貧困にあえぐ地域に食糧を供給し必要な衣服を提供するのに十分な誘因にならないかもしれない、と警鐘を鳴らしている。
    Gates氏は、評価が一種の代替通貨になると言う。
    「利益が得られない市場では、評価がその代わりになる。利益が見込める市場では、評価はプラスアルファの誘因となる」と同氏は話している。



    確かに、人間にプライド・名誉欲がある限り、賞賛という形の評価は無効ではないだろう。
    インターネット等の情報システムを利用して、「評判」という通貨を流通させるのだろうか?

    貧しい国がいつまでも貧しいのは、そうした国の政府が堕落していて民主主義的でなく、民衆を抑圧しているからだ。
    外国からの支援金は、堕落した役人によってスイス銀行の口座に隠される(スイス銀行の秘密口座に隠された金額は、サハラ砂漠以南のアフリカだけで、2005年には約1500億ドルあった)。

    不幸なこれらの国々では、「非創造的資本主義」ではなく、上記のような問題が貧困や悲劇の根本原因となっていることが多い。



    アフリカ大陸の貧困は、強盗みたいな連中が国を仕切っているから、「人災」という側面があると。
    =援助を一人一人に直接渡す以外に解決方法はない。

    近代資本主義の父であるAdam Smithは、200年以上前「国富論」を書いたときすでに、このことを理解していた。
    「(企業人は)自分の利益を追求することで、社会の利益そのものを追求しようとするより効果的に、社会の利益を実現できる場合が多い。公共の利益のために交易を行うふりをする人物が、素晴らしい成果を上げたという例を私は知らない」



    まさに、この反対の状況が共産主義で起こっていた。
    共産主義社会では、個々の労働者が自分の利益が追求できないので、労働者は怠惰にならざるを得なかった。
    綺麗ごと抜きにすると、「生産性」においては、資本主義の方が共産主義を上回った。

    地球の資源には限界があるように、資本主義のシステムでは、富を無限に膨張させることはできないのだろうか?
    戦争によって必要な物(家、生活のインフラ)を破壊して、新たな需要を作り出すという馬鹿げた手法を使わないでも、持続可能な資本主義のシステム(社会)を作り出すことができるだろうか?
    「破壊」の反対が「創造」だとすれば、戦争をしない資本主義は、創造的資本主義と言えるだろうか?
    戦争で資源や富を消失させるぐらいなら、分配して再利用した方が、人類はトータルで楽ができるのではないか?

    世界恐慌後の世界:創造的資本主義は貧困を克服できるか?

    ビル・ゲイツが、ITソフトウェアの世界を席巻したのと同じレベルの情熱と戦略を持って、貧困問題に取り組んでいることがわかる。

    その場しのぎの「慈善」には1ドルも使わない、持続可能な支援策で、貧困の構造的な解決に繋がるようなプロジェクトに対してのみカネを出すという姿勢を評価して、大富豪のウォーレン・バフェットも、個人資産の8割近くをビル&リンダ・ゲイツ財団に寄付した。

    貧困や格差の問題に、資本家や資本主義が、それなりの答えを出していかないと現在の資本主義社会は、早晩行き詰まるという認識においては、私だってビル・ゲイツやウォーレン・バフェットと同じ見方をしている。

    貧困による破綻が信用システムの破綻につながり、結果的に世界中に金融恐慌をもたらした。米国の資本主義社会の底辺に澱のように沈殿した貧困が、全ての崩壊の発火点になったのであり、癌細胞のように世界中に転移し、巨大な金融機関を死に至らしめたサブプライムローンとは、見方をかえれば“貧者の爆弾 ”でもあった。

    貧困こそが資本主義の敵である。



    他人の利益を増大させ、その一部が自分にも還元される仕組みを作れば、他人も自分も利益が増える。
    =こういった非ゼロサムゲームのシステムは、有限の「通貨」を使って実現できないだろう。
    その意味では、「評価」も導入しようというビル・ゲイツ氏のアイデアが最良ではないとしても、資本主義を改良していくための一つの試論としては、ありだと思う。
    もっと良いアイデアはたくさんありそうなもんだが、果たしてどうだろう?

    「金持ちが戦争を起こし、貧しき者が死ぬのである。」 (サルトル)

    戦争の経済学戦争の経済学
    (2007/10/30)
    ポール・ポースト

    商品詳細を見る
    関連記事

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する

    トラックバック

    トラックバックURL:
    http://hamamuratakuo.blog61.fc2.com/tb.php/272-e3666d99

    進化する農業 - 食糧の自動生産

    食糧を自動で生産できれば、人類は働かなくて済む。 「人はパンのみに生きるにあらず」 ・食糧を無料で入手できる世界を実現する。 ・労...

    FC2Ad