FileCapsule Deluxe Portableの使い方 - 浜村拓夫の世界
FileCapsuleの使い方をまとめてみます。
ダウンロード
無料配布しているサイトから、インストーラーをダウンロードします。
「FileCapsule Deluxe」公開鍵・共通鍵方式に対応した高機能なファイル暗号化ソフト - 窓の杜ライブラリ

ダウンロードして得られたZIPファイル「filecapsule_portable2010.zip」を解凍します。
解凍すると、「filecapsule_portable2010」というフォルダが出てきます。
この中に、「32ビット版」と「64ビット版」があるので、自分が使っているWindowsに合わせて選びます。
(以下の説明では、64ビット版のWindowsで、64ビット版のFileCapsuleを使ってみます。)
鍵を作成
まず最初に、自分用の鍵を作ります。
(1) FileCapsuleを起動して、「公開鍵暗号キージェネレーターを起動」ボタンをクリックします。(右から2番目のボタン)

(2) 「公開鍵暗号キージェネレーター」が起動したら、「生成」ボタンをクリックします。

(3) 作った鍵を保存するフォルダを選びます。ここでは「key_20180119」というフォルダ名を入力してみました。

(4) エラーメッセージが出た場合

先ほど指定した保存先フォルダー「key_20180119」がない場合、エラーメッセージが出ます。
まだ「key_20180119」フォルダーがない場合は、手動でフォルダーを作成しておきます。

(5) 鍵の作成が完了
保存先フォルダーを確認して、再び鍵を生成すると、鍵が自動的に作成されます。

(6) 鍵の確認
保存先フォルダーの中に、「公開鍵」と「秘密鍵」の2つが出来ていることを確認します。

(例)「key_20180119」フォルダーの中に、以下のようなファイルがあればOK。
「公開鍵_01192018_174122.fcxu」
「秘密鍵_01192018_174122.fcxr」
鍵の使い方
「公開鍵」 → 名前の通り、公開してOKな鍵です。他人に渡して、使ってもらいます。
「秘密鍵」 → 名前の通り、秘密にしておく鍵です。公開してはダメな鍵です。自分だけが持っておく、秘密の鍵となります。
「公開鍵」と「秘密鍵」は、この2つで1組のペアになっています。
暗号通信のやり方
私(自分)とAさん(相手)の間で、暗号通信をやる例を挙げてみます。
(1) 公開鍵の提供
私は、自分の公開鍵をAさんに送ります。(メールに添付してOK)
私は、AさんからAさんの公開鍵をもらいます。(メールで送ってもらってOK)
私からAさんに暗号データを送る場合:
私が、「test.txt」というファイルを暗号化して、Aさんに送る場合:
(1) FileCapsuleを起動して、FileCapsuleに「test.txt」をドラッグ&ドロップする。

「次へ」ボタンをクリックします。
(2) 「公開鍵を用いて暗号化」を選択して、「次へ」ボタンをクリックします。

(3) Aさん(相手)からもらった、Aさんの公開鍵を指定します。

「鍵の追加」ボタンをクリックします。

Aさん(相手)の公開鍵を選択して、「追加」ボタンをクリックします。
(4) ファイルの暗号化処理
「処理開始」ボタンをクリックします。

暗号化が完了すると、「test.txt.fcxe」というファイルが生成されます。
(5) 暗号化されたファイルをAさん(相手)に送る。
「test.txt.fcxe」という暗号化ファイルをAさんに送ればOKです。
暗号化ファイルの復号化(暗号の解除):
私が作成した「test.txt.fcxe」という暗号化ファイルを、相手であるAさんがメールで受け取りました。
Aさんが、これを復号化(暗号を解除して、元のファイルに戻す)をやる場合は、以下の手順になります。
(1) FileCapsuleを起動して、暗号化されたファイル「test.txt.fcxe」をドラッグ&ドロップします。

「次へ」ボタンをクリックします。
(2) 「ファイルの復号」を選択します。

「次へ」ボタンをクリックします。
(3) 秘密鍵を選択します。

「選択」ボタンをクリックします。
(4) 秘密鍵ファイルを指定
Aさんの公開鍵とペアになっているAさんの秘密鍵ファイルを選択して、「この鍵を選択」ボタンをクリックします。

(5) 復号化の開始
秘密鍵が選択されたら、「処理開始」ボタンをクリックします。

(6) 復号化の完了
暗号化ファイルを復号化できたら、「test.txt」というフォルダーが出てきます。
このフォルダーの中に「test.txt」という元に戻ったファイルがあります。
これで復号化は成功しました。
注意点
- 公開鍵と秘密鍵は、作成した時点でペアになっているので、別々の組合せで使うと機能しません。
- 相手に渡した公開鍵と、自分が保持している秘密鍵は、セットにして暗号化→復号化に使います。
もしも、秘密鍵を紛失してしまったら、新たに公開鍵+秘密鍵のペアを作成して、相手に新しい公開鍵を送ります。
新しい公開鍵で暗号化してもらったら、新しい秘密鍵で復号化すればOKです。
以上、FileCapsuleの使い方まとめでした。
鍵の管理
公開鍵と秘密鍵を保存したフォルダーは、念のため、別のツールを使って、暗号化して保存しておくと良いでしょう。
Windows用の簡易な暗号化ツール(共通鍵方式)なら、「アタッシュケース」というフリーソフトがあります。
「アタッシェケース」定番のファイル暗号化ソフト - 窓の杜ライブラリ
アタッシェケース#3 | HiBARA Software
このページから、「ダウンロード(正式版 Ver.3)」→「ZIPファイル atcs3230.zip」をダウンロードします。
ZIPファイルを解凍すると、アタッシュケースのポータブル版(USBメモリ等に入れて使えるバージョン)が利用できます。
アタッシュケースは、共通鍵方式の暗号化ツールなので、鍵(パスワード)は、自分で作成した1個しかありません。
最近、インターネットやWebサービスで、個人情報の漏えい事故が多発しています。
データは、常に暗号化して保存、交換しておくのが無難と思われます。
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