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    物欲は人生の重荷

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    幸福度を示す一指標として、「満足度=物質/欲望」という式がある。
    分母は求めているもの、分子は得られたものである。

    物を所有しても、人間は幸せになれない。
    そのことに気付いている人がいた。

    ポール・グレアム「もの」

    お金がなかったころ、私にとってものは重要だった。
    自分は貧しいと思い、ものが貴重に見えたため、私はものをほとんど本能的にため込んだ。



    戦争を経験した人々の中には、物がなくて苦しい思いをした人々がいた。そんな人の口癖として「ものを大事にしなさい」というのが往々にしてある。
    「物がないと不幸」という気持ちの反動から、「物があれば幸福」という観念を形成してしまってはいないだろうか?

    すごい片づけ屋でもないかぎり、ものでいっぱいの家にいると、とても憂鬱になるかもしれない。ものにふさがれた部屋では気もふさぐ。その理由の1つは、あたりまえだが、ものでいっぱいだと部屋に空きがなくなるからだ。だがそれ以上の問題がある。
    私の思うに、人は周囲のメンタルモデルを作るために、絶えず自分の環境をスキャンしている。状況の解釈が難しくなるほど、思考能力は奪われる。ものにふさがれた部屋では、文字通り心も身体もふさがれるのだ。



    人の心の内的構造は外部に投影される。
    その人の言動や作り出している環境を観察することによって、人間の深層心理を解読する一助となる。
    部屋にものを貯め込んでいる人を見ると、ビーバーという動物を連想する。
    この人の知性は、動物並の低さなのではないだろうか?と、ふと感じる。

    私は1年間イタリアに住み、はじめてものが無価値であることに気づいた。大きなバックパック1つに入るものだけが、私の持ち物だった。



    人間は、頭陀袋一つに入る品で生きていける。
    根無し草のような生き方が、実は安楽なものなのだということを経験に理解している人もいる。

    唯物論に基づいた共産主義では、人々の物欲は解消されないままなので、人々が物質的に平等になることはなかった。
    人間の物欲がコントロールされない限り、「物質的に平等な世界」は実現できないだろう。

    私にものを売りつけることを仕事にしている人は、商売が本当に上手いからだ。フツーの25歳では、ものにお金を使わせようと長年、研究をしてきた企業にかなうわけがない。彼らはものを買う経験をすごく楽しいものにして、買い物を娯楽に変えてしまう。



    資本主義の世界では、人々に物を買わせようという研究が日々行なわれている。アメリカのマーケティングの話だが、人間の潜在意識は「金・健康・セックス」の三つの充足を求めて行動しており、それらを刺激すると購買活動が活性化できるという報告があった。
    我々が現在生きている世界では、どのようなインプリンティング(刷り込み)が行なわれているのだろうか?
    それはコマーシャルのメッセージを見れば誰でも分かるだろう。

    よい話は、このことを知らなかったために重荷を背負っていたのなら、そう知ったことで人生がより良くなるってことだ。
    長年、足首に2kgの重りをつけて歩き回っていたのに、突然、それがなくなったと想像してごらん。



    物欲は人生の重荷なのだ。
    それを手放すと人生が軽快になる。

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    頭陀袋は本来、衣食住の欲を払い落とす『頭陀行』修行を行う僧侶が用いるものだった


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