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    ストレス適応能力~レジリエンス resilience

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    人は、どうすれば苦しみに適応し、対処できるようになるのか?
    そのヒントとして「レジリエンス」という概念があった。

    小野和俊のブログ:レジリエンスについて

    企業や個人にとってのレジリエンスとは次のようなものだ。

    「何かが起きることは間違いないから、その変化とそれによって受けるダメージに耐え、吸収し、そして次の新しい均衡環境(=成長もしくは衰退)につなげられるようにしよう(=レジリエンス)」

    辞書的な定義を抜きにして経験から来る体感的な定義で言うなら、レジリエンスという言葉からは

    「一撃で致命傷を負わない能力」

    が想起される。



    「レジリエンス」~ビジネスパーソンが押さえておくべきキーワード~ - DODA編集部レポート

    「グローバルアジェンダ」を議論するスイスの世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)は、2013年の冬の会議で、国の国力評価の研究成果を発表しました。
    それ以降、政治、経済、環境、技術、人材育成などさまざまな分野でレジリエンスというキーワードが使われるようになりました。



    国、組織、企業、個人など、さまざまな主体が自分たちの設定した目標に向かって進むとき、そこには外的な変化や、想定していなかった事態が発生し、それによって大きなダメージを受けることがあります。

    こうしたとき、

    「変化に抵抗し、ダメージを抑え、創造的に飛躍することで、最後は成長につなげられる」

    という考え方が、現在グローバルで「レジリエンス」を議論されるときのニュアンスにもっとも近いと言えるでしょう。



    レジリエンスとは - コトバンク

    レジリエンス 【resilience】

    弾力。復元力。また、病気などからの回復力。強靱さ。



    resilienceの意味 - 英和辞典 Weblio辞書

    resilience
    【名詞】【不可算名詞】
    [また a resilience]
    1はね返り,とび返り; 弾力,弾性.
    2(元気の)回復力.
    [RESILIENT の名詞形]


    ↑ネイティブの発音を聞くと「リジリエンス」に聞こえる。

    レジリエンス (心理学) - Wikipedia

    レジリエンス(resilience)は「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳される心理学用語である。
    心理学、精神医学の分野では訳語を用いず、そのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。
    「脆弱性 (vulnerability) 」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。



    概要
    レジリエンス(resilience)は、元々はストレス (stress) とともに物理学の用語であった。
    ストレスは「外力による歪み」を意味し、レジリエンスはそれに対して「外力による歪みを跳ね返す力」として使われ始め、精神医学では、ボナノ (Bonanno,G.) が2004年に述べた「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」という定義が用いられることが多い。
    1970年代には貧困や親の精神疾患といった不利な生活環境 (adversity) に置かれた児童に焦点を当てていたが、1980年代から2000年にかけて、成人も含めた精神疾患に対する防衛因子、抵抗力を意味する概念として徐々に注目されはじめた。

    具体的に解りやすい例がPTSDである。
    1995年のアメリカの論文には、アメリカ人の50% - 60%がなんらかの外傷的体験に曝されるが、その全ての人がPTSDになるわけではなく、PTSDになるのはその8% - 20%であるという。
    2006年の論文では、深刻な外傷性のストレスに曝された場合、PTSDを発症するのは14%程度と報告されている。
    では、なる人とならない人の差は何か、というのがこのレジリエンスである。

    チャーニー (Charney) は2004年に「アロステイシス(allostasis)」という概念を提唱し、それを構成する要素としてコルチゾールに始まり、セロトニンを含む11の生理学的ファクターをあげている。
    しかし、レジリエンスは生理学的ファクターだけではない。
    2007年にアーミッド (Ahmed) が、目に見えやすい性格的な特徴を「脆弱因子」と「レジリエンス因子」にまとめたが、そこで特徴的だったことは「レジリエンス因子」は「脆弱因子」のネガではないということである。
    「脆弱因子」を持っていたとしても、「レジリエンス因子」が十分であればそれが働き、深刻なことにはならない。
    その「レジリエンス因子」には「自尊感情」「安定した愛着」から「ユーモアのセンス」「楽観主義」「支持的な人がそばにいてくれること」まで含む。

    国内では小塩真司らによる研究もあり、レジリエンスは「新奇性追求」「感情調整」「肯定的な未来志向」の3因子で構成され、また苦痛に満ちたライフイベントを経験したにも関わらず自尊心が高い者は、自尊心が低い者よりもレジリエンスが高いとする。

    以上レジリエンスを構成する要素は多く、かつ極めて複雑な相互関係を持つ。
    また、生得的なものからその人自身によって獲得されるもの、感じ方や考え方まで含む。



    “折れない心”の育て方 - NHK クローズアップ現代

    逆境から立ち直る力、「レジリエンス」に大きな注目が集まっています。



    埼玉学園大学 小玉正博教授
    「一般的に“心が強い”とイメージするのは、“鋼のような”、“跳ね返す”、“硬い”、“頑丈な”というイメージを持つが、レジリエンスというのは、楽観性のように自分のいる状況に対して前向きに、不安とかそういうものに打ち負けないでしなやかにこなしていく。
    そういう心の持ちようがレジリエンスだということが、研究の中でだんだんと明らかにされてますね。」



    ●一喜一憂すると心が折れやすい?
    そうですね。
    まあやっぱり、一喜一憂してその結果にばかり目が行ってしまうと、そこに全部目が向いてしまうんですね。
    そうすると、一体自分が何でその事をやってるのかっていう事が見えなくなってしまって、それでもうエネルギーを消耗してしまうという、そういうふうになりやすいと思いますね。
    (目の前の失敗にとらわれ過ぎた、1つのシグナルということ?)
    そうですね、できたかできないかというところですよね。



    ●折れそうになってる時は内向きになりがちだが?
    そうなんですね。
    そして自分の世界に閉じ籠もってしまう。
    そうすると周りからの支援が得られないので、ますます力が弱まってくるという悪循環になってくるんですね。
    (むしろ愚痴を言ったりする方が力はつく?)
    そうです。
    やっぱり愚痴を言ったり困った事を話をしたり一緒に笑ったりっていうそういう関係があるっていうのはすごく大事な事ですね。



    ●なぜ今レジリエンス(逆境力)に注目が集まっている?
    さっきの話につながってくるんですけれども、やはり私たち今どうしても孤立をしてるんですね、短期目標で競争をするとか。
    そして社会の中でも孤立をしやすい状況になってて、そのために精神的につらくなりやすくなってるんだと思うんですね。



    ●本当に心の力を高めていくには何が大事か?
    まずは今の例でもそうですけど、何が大切なのかっていうのをご自分の中で客観的にきちんと把握しておかれるという事ですね。
    そうすると、目の前の成功失敗に一喜一憂しないで済むという事があると思うんです。
    そしてその大事なもののために諦めないで頑張る。
    それ以外のところは上手に諦めるっていう、そういうふうな事がまず1つ大事だと思うんです。

    愚痴を言ったりいろんな気持ちを共有したりという事も役に立ってくると思うんですね。
    だからそれは、なかなかすぐにはできないかもしれないんですけど、やっぱりそれを意識して頂く。
    そして場合によってはウェブサイトだとかそういうものなんかも使って、いろんな関係を作って頂くというプラスの方向でそういうものが作れるといいと思いますね。



    ●ネガティブな時に誰かに声をかけるのは大変では?
    だけど人にとって一番幸せな事って、人のために何かできる事なんですね。
    ですから思い切って声をかけて頂くと、ご自分にとっても楽になりますし、その人もその方に対して何かができるっていう幸せ感を感じられると思いますので、やはり両方が幸せになれる。
    そういう第一歩だと思うんですけどね。
    (思い切って何かお願いしたりするという事も大事?)
    そうですね。
    そうするとお互いに幸せになれるという事だと思います。




    ●関連書籍

    リジリエンス
    ジョージ・A・ボナーノ
    金剛出版
    2013-03-09
    ¥ 3,024

    「死別・悲嘆・リジリエンス」に関する画期的な名著。
    人間の持つ底知れぬ回復力を描き出し、愛する者の死後、生きる意味をどのように探し当てるかを示す。

    [著者略歴]
    ジョージ・A・ボナーノ(George A. Bonanno)
    イェール大学で臨床心理学の博士号を取得。
    現在,コロンビア大学教育学部臨床心理学教授,カウンセリングおよび臨床心理学部長。
    国立保健研究所,国立科学財団などより研究費を得て,愛する人の死,テロ,災害,救急医療といった,トラウマ体験となりかねない出来事に対して人はどのように対処するかについて焦点を当てた研究を進めてきた。
    惨事に対する生来のリジリエンスと効果的な対処の助けとなる要因について多数の論文を発表してきた。
    情動的反応,とくに感情と笑い,人格,人生の状況について造詣が深い。
    博士は妻と二人の子ども,二匹の猫と一羽の鳥とともにニューヨークのマンハッタンに在住。




    レジリエンス 復活力--あらゆるシステムの破綻と回復を分けるものは何か
    アンドリュー・ゾッリ / アン・マリー・ヒーリー
    ダイヤモンド社
    2013-02-22
    ¥ 2,592

    レジリエンス(resilience)は、心理学の分野では有名な概念である。
    トラウマなど精神的外傷に効果的に対処する個人の能力と定義される。弾力性などとも訳される。
    本書での復活力という訳は感心しない。
    その状態に陥ってからの回復ではなく、その状態の中にあっても折れない力。
    のほうが正確にレジリエンスを表しているだろう。




    世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方
    久世 浩司
    実業之日本社
    2014-02-28
    ¥ 1,404


    本書はレジリエンスを身につけるための「レジリエンス・トレーニング」本でもあります。
    そもそも「レジリエンス・トレーニング」とは、ポジティブ心理学の生みの親として著名な米・ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士らが、おもにうつ病の予防策として開発したものが有名です。
    欧米の進学校やリーマンショック以降の金融業界に導入されただけでなく、米陸軍の兵士たちが戦地に赴く前に強靭な精神を鍛錬するためのプログラムとしても高い評価を受けています。

    一方、本書で紹介する「レジリエンス・トレーニング」は、30年来に及ぶレジリエンスの研究をベースとしながら、認知行動療法、ポジティブ心理学、PTG(心的外傷後の成長)の研究・手法を統合し、欧州で生み出された第2世代のトレーニング法。
    英国のイースト・ロンドン大学のイローナ・ボニウェル博士らによって開発され、英国やフランスで研究が進められています。日本国内で紹介するのは本書が初となります。


    レジリエンスの話題を耳にしたので、購入してみました。
    ネガティブな感情をありのままに受け止め、柔軟に物事を捉え、合理的な思考で這い上がる能力、さらにその後続く高い視点からの俯瞰と、その概念が丁寧に説明されています。
    中盤は、それぞれのフェーズでの思考法が挙げられています。
    個人的には、概念には共感できたものの、肝心の鍛え方の辺りが今ひとつだったかなと感じました。


    【3つのステージ】
    レジリエンスには3つのステージがある。
    先ずは、精神的な落ち込みから抜け出し、下降を底打ちさせる段階である。
    次は、「レジリエンス・マッスル」(再起するのに必要な心理的筋肉)を使って、上方向に向けて這い上がる再起の段階だ。
    最後は、精神的に痛みを感じる辛い体験から意味を学び、成長するテクニックを習得する段階である。
    過去の逆境体験を一歩離れた高い視点から俯瞰し、逆境体験を教訓化するのだ。
    なお、著者は、「レジリエンスはポジティブ・シンキングとは違う」ということを何度も強調している。

    【7つの技術】
    レジリエンスを鍛える7つの技術は、こう説明されている。
    「●ネガティブ感情に対処する――
    1ネガティブ感情の悪循環から脱出する! 
    2役に立たない『思いこみ』をてなずける。
    ●レジリエンス・マッスルを鍛える――
    3『やればできる!』という自信を科学的に身につける、
    4自分の『強み』を活かす、
    5こころの支えとなる『サポーター』をつくる、
    6『感謝』のポジティブ感情を高める。
    ●逆境体験を教訓化する――
    7痛い体験から意味を学ぶ」。

    【具体的なヒント】
    ネガティブ感情の悪循環から脱出する具体的な方法が複数紹介されているが、その中の「マインドフルネス呼吸法」は初心者でもマスターできそうだ。
    「●ゆったりと椅子に座り、首と肩の緊張をほぐす、
    ●背筋をまっすぐにする、
    ●目を瞑って、息に注意を集める、
    ●吐く息と一緒にストレスが外に出る感覚を持つ、
    ●吸う息と一緒にエネルギーが入ってくるようにイメージする、
    ●活力が戻ったのを感じたら、仕事に戻る」。

    やればできるという自信を身に付けるには、「自己効力感」(自分ならやればできると感じる度合い)を高めることが有効である。
    自己効力感を養う4つの方法はこのように解説されている。
    「●実際に行い成功体験を持つこと(直接的達成体験)→『実体験』、
    ●うまくいっている他人の行動を観察すること(代理体験)→『お手本』、
    ●他者からの説得的な暗示を受けること(言語的説得)→『励まし』、
    ●高揚感を体験すること(生理的・情動的喚起)→『ムード』」。

    自分の強みを活かすには、先ず、レジリエンスのある人の特徴を知る必要がある。
    彼らは
    「●自分の強みは何かを把握している、
    ●自分の強みを平時から磨いている、
    ●自分の強みを有事に活かすことができる」。

    【5つの報酬】
    痛い体験から意味を学ぶことは、その人を大きく成長させる。
    「予期せぬ問題に直面し、こころや感情が揺さぶられるようなつらい体験をし、それを乗り越えたときに達成できる心理的な成長です。
    そのためには、困難の苦しみから逃げ出してはいけない。
    たとえ自分が不快に感じることでも、精神的な痛みを感じようとも、勇気を持ってその挑戦を受け入れることができた人だけに与えられる報酬なのです」。

    修羅場を乗り越えた人、もがき奮闘した人にもたらされる報酬として、5つの成長が挙げられている。
    第1は、「生きている」ことに対して感謝の気持ちが増す。
    第2は、人生の修羅場で助けの手を差し伸べてくれる真の友人は誰かが分かるようになる。
    第3は、自分の強さに対する理解が深まる。
    第4は、人生観・価値観・仕事観が根底から変化する。
    第5は、自分という存在を根源的・本質的に捉えることができるようになる
    ――これらの報酬を手にした人は、自分には厳しくとも、他人には謙虚に優しく接することができるようになるんだろうな、と羨ましくなる。

    この本に若い時に出会っていたら、私もレジリエンス・マッスルを鍛え上げ、どんな逆境であろうと果敢に立ち向かえたものを!


    ネタバレですが、熱いレビューですね!!!


    レジリエンス ビルディング――「変化に強い」人と組織のつくり方
    ピースマインド・イープ株式会社
    英治出版
    2014-04-23
    ¥ 2,592

    グローバル化、新規事業の立ち上げ、不況や災害…一人ひとりが次々と起こる変化に流されることなく柔軟に対処し、組織を成長させるために必要なこととは?
    注目の“ポジティブ心理学”を組織に応用する手法が詰まった一冊。

    ピースマインド・イープ株式会社
    社員と組織の生産性向上をサポートする EAP(従業員支援プログラム)を日本企業に初めて導入した、業界におけるリーディングカンパニー。
    これまでに約560 社を超える国内・グローバル企業にサービスを提供し、心理・行動科学の観点から職場における「人」に関わる課題を解決するコンサルティング事業を展開。
    2011年より「レジリエンス ビルディング(R)」のプログラムを開発し、「変化に強い組織づくり」を志向する企業をサポートしている。


    人を動かして組織をつくり、成果を出す、というのは、モチベーションの管理だけじゃなく、困難に打ち勝つ力を育てることも大切。当たり前ではあるけれど、今の日本の組織には欠けている視点に気づかされます。
    人事・組織の担当者さんは一読してみると良いと思います。 社内での問題・テーマ提起・提案に役立つのでは。




    ミルトン・エリクソン心理療法: 〈レジリエンス〉を育てる
    ダン・ショート / ベティ・アリス・エリクソン / ロキサンナ・エリクソン-クライン
    春秋社
    2014-04-22
    ¥ 3,780

    失敗から“立ちなおる力”は、必ずその人に備わっている―病、障害、事故、失業、別離…人生に打ちのめされた人々をあざやかに立ちなおらせた天才セラピストの方法と哲学。
    エリクソン財団1500時間の録音記録にもとづく決定版解説書。




    レジリアンス 現代精神医学の新しいパラダイム
    加藤 敏 / 八木 剛平
    金原出版
    2009-05-20
    ¥ 4,104

    二十一世紀の精神医学において期待されるのが、明確な予防・治療的視点を打ち出す「レジリアンスモデル」と言える。
    このモデルのなによりの特徴は、発病の誘因となる出来事、環境、ひいては病気そのものに抗し、跳ね返し、克服する復元力、あるいは回復力を重視・對重し、発病予防、回復過程、リハビリテーションに正面から取り組む観点を持っていることに求められる。
    レジリアンスモデルは、心身複合体としての個人に備わる復元力ないし回復力を引き出すよう心がけ、統合的な観点から柔軟な前向きの仕方で治療にとりくむ理論布置を備えている。
    そこで、精神科臨床の実践をさらに進めるうえで、今日、「脆弱性モデルからレジリアンスモデルへ」、および「ストレスモデルからレジリアンスモデルへ」という形で、精神医学における治療論、回復論を正面から見据える方向でのパラダイムシフトが要請されている。
    私たちはこのような認識のもとに、本書を企画した。




    子どものリスクとレジリエンス―子どもの力を活かす援助
    マーク・W. フレイザー
    ミネルヴァ書房
    2009-12
    ¥ 8,640

    貧困、虐待、障害、学校不適応、非行、薬物乱用といった危機的な状況に置かれながらもたくましく生き抜く子どもたちに焦点を当て、彼らが自分自身の力―レジリエンス―を最大限に発揮するための新しい援助の枠組みと方策。




    ナラティヴから読み解くリジリエンス―危機的状況から回復した「67分の9」の少年少女の物語
    スチュアート・T. ハウザー / イヴ ゴールデン / ジョセフ・P. アレン
    北大路書房
    2011-02
    ¥ 3,024

    一握りの彼/彼女らだけが貧困・虐待・養育放棄などの破局的状況に打ち克ち、自ら豊かな生を築くまでに至れたのは何故か。
    リジリエンスを素質や性格特性に還元せず、縦断的インタヴューで集められたパーソナル・ナラティヴを刻々進行する意味づけ作業ととらえ、対照群との比較を通し、回復のプロセスを丹念に辿ることで見えてきた真実。

    著者略歴
    ハウザー,スチュアート・T.
    ハーヴァード大学医学部の精神医学科教授、医学部附属の「ベーカー判事こどもセンター」(Judge Baker Children’s Center)前所長。
    「ベーカー判事こどもセンター」は、1917年に設置された、こどものメンタルヘルス研究ではアメリカでも最も古い指導的な役割を果たしているセンターの1つ。
    ハウザーは、哲学と物理学で学士号を、社会人類学で修士号を取得した後、医学を修めた、広い視野を持った医学者である。
    10年間センターの所長を務めた後、センターでの長期的追跡による発達研究プロジェクト「Judge Baker’s Paths Over Time and Across Generations Project」の責任者として研究を継続している


    非行に走りまくって精神病院みたいなところに入れられた少年・少女たちに数年おきにインタビューを行って、その後立ち直ってまっとうな人生を歩んでいる人たちと、立ち直れずに何度も犯罪を繰り返したりしている人たちを比較し、両者を分ける要因は何なのかを分析した研究です。
    本書では、立ち直ることのできる精神的な強さをもっていた子どもたちを「レジリエント」柔軟な強靱性に富むという意味)な子どもたちと呼んでいます。
    調査対象となった子どもは67人で、そのうちレジリエンスを発揮して立ち直った子どもたちは9人。そのうち特に4人に焦点をあてて、レジリエンスをもたらすものは何なのかを説明しようとするものです。

    タイトルにも現れていますが、この研究の特徴は、レジリエンスをもたらす要因を統計分析によって変数として取り出すというのではなく、「ナラティブ」(物語)としてあぶり出していくというものです。
    著者たちは、色々な変数を設定して統計的に分析してみても、レジリエントな子どもたちとそうでない子どもたちを分ける要因が何なのかは分からなかったらしい。ところが、途方に暮れながら改めて元のインタビュー記録を読んでみて、ナラティブ(物語)としてたどっていくと、とても明瞭に、違いが見えてきたというのが著者たちの主張です。変数を取り出していくのではなく、個々のケースに密着しながら、調査対象が語るナラティブを時系列で理解していくということですね。

    「ナラティブ」というのは、80年代ぐらいから、心理学や社会学の分析ツールとして一部で注目されてきている概念です。
    この分野では日本語で読める文献というのは今のところあまりないので、本書はけっこう貴重な存在ですね。
    ナラティブ論に関心がある人にとっては、「ナラティブに入り込まなければ見えてこないリアリティがあるのだ」ということを実践した一つの研究例として読む価値はあると思います。
    ただ、ほとんど単純にインタビュー記録が続いていくという本なので、あまり有用な理論的なフレームワークを得られるというものではないです。単純に、定量調査を補完する定性的なケーススタディに過ぎないのではないか、とか言われると、たしかにそうとしか言いようのない面もあります。その意味で入門的というか教科書的な使い方には全く向いていない本である点には注意が必要だし、必読書というほどのものではないです。




    子どもの「こころの力」を育てる―レジリエンス 元気!しなやかへこたれない
    深谷 和子 / 上島 博 / 子どもの行動学研究会 / レジリエンス研究会
    明治図書出版
    2009-11
    ¥ 2,549

    「こころの力」の強い子を育てるため「元気! しなやか へこたれない」をキーワードに、35のワークを低・中・高学年別に開発。レジリエンスの観点から学級問題に対応したこのワークを使うことで、クラスの子の友だち関係も、指導のポイントも、瞬時把握が可!




    サバイバーと心の回復力―逆境を乗り越えるための七つのリジリアンス
    スティーヴン・J. ウォーリン / シビル ウォーリン
    金剛出版
    2002-05
    ¥ 4,536

    問題の多い家族に育った人たち、サバイバーたちに勇気を与える書。
    具体的な話題を提供しながら、リジリアンス-人生の初期に苦しめられた困難から回復する力を確認する。




    ●ストレッサーとは?
    レジリエンスとセットでよく出てくる言葉「ストレス」「ストレッさー」の意味は?

    ストレッサーとは - コトバンク

    ストレッサー【stressor】
    ストレスの原因となる刺激。



    ストレッサー【stressor】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

    ストレッサー【stressor】
    ストレスを引き起こす物理的・精神的因子
    寒暑・外傷・怒り・不安など。



    ストレッサー - Wikipedia

    ストレッサーとは、ストレスを生物に与える何らかの刺激のことを言う。
    また、その範囲は広い。
    主に物質的な刺激のことをいうが心理的な意味も含まれる(暑さ、寒さ、痛み、生理的物質への反応、怒り、苦しみ、など)。
    この用語は主に心理学、生物学等においてストレスの原因の意味として使われる。
    心理学においてはこの定義に対しては一様ではなく多義的である。

    生理学
    ストレッサーが存在すると生体は各種ストレスホルモン分泌を増加させ、ストレッサーに対する防衛機構を働かせる。
    これをストレス反応と呼ぶ。
    この反応が強すぎると適応不全症候群を引き起こす原因となる。



    ストレス (生体) - Wikipedia

    ストレスとは、生物学的には何らかの刺激によって生体に生じた歪みの状態を意味している。
    元々は材料力学上の言葉で例えばスプリングを引き伸ばしたり、ゴム球を押し縮めたりした時にその物質の内部に生じた応力の事を言う。

    起源
    ハンス・セリエはこの非特異的生体反応を系統的な一連の反応として捕らえストレス学説(ストレス理論)を提唱した。
    この学説ではこのようなストレス状態は主として内分泌系、特に脳下垂体、副腎皮質系が主役を演ずるものとしある種の心臓血管系、腎臓、関節等の疾患の原因は、この反応に深い関係を有しているとした。

    ストレッサー
    ストレスの原因はストレッサーと呼ばれその外的刺激の種類から物理的ストレッサー(寒冷、騒音、放射線など)、化学的ストレッサー(酸素、薬物など)、生物的ストレッサー(炎症、感染)、心理的ストレッサー(怒り、不安など)に分類される。
    ストレッサーが作用した際、生体は刺激の種類に応じた特異的反応と刺激の種類とは無関係な一連の非特異的生体反応(ストレス反応)を引き起こす。




    ●苦しみの対処方法
    苦しみには、
    (1) 苦苦 (痛みや悩みなど、物理的・精神的な、それ自体が苦しみであるという苦しみ)
    (2) 壊苦 (得ていたものが失われる苦しみ)
    (3) 行苦 (求めても得られない苦しみ)
    という三苦がある。

    大空のサムライ - 浜村拓夫の世界

    人間の本性が露になる状況には、3つある。
    (1) 窮地に追い込まれたとき
    (2) 一人になったとき
    (3) 有頂天になっているとき



    今敏さんに学ぶやる気の出し方 - 浜村拓夫の世界

    人間の本性が現れるのは、3つの場合がある。
    (1) 一人になったとき
    (2) 極限状態に追い込まれたとき
    (3) 有頂天になったとき



    苦しみが自分のキャパシティーを超えると、極限状態~窮地に追い込まれて、その人の本性が現れる。
    本性とは、すなわちエゴである。
    エゴの最悪の状態は、
    「自分さえ良ければ、他人はどうでもいい。」
    という状態であり、自分のことしか考えられなくなる。

    このとき、何が起こるのか?
    それは、苦しみの対象を観察する余裕がなくなり、問題解決へのステップが踏み出せなくなるのである。

    このデッドロックに至る経緯を逆に辿れば、解決方法が簡単に分かる。
    (1) 自分が得た苦しみと同じ苦しみを、他人も持っていることを知る。
    (2) 自分の苦しみだけでなく、他人の苦しみも観察してみる。
    (3) 苦しみを解決し、脱却できた他人の事例をリサーチしてみる。
    (4) 参考になる解決方法があれば、研究して、自分の苦しみにも適用してみる。
    (5) うまく解決できたら、他人に感謝する。
    (6) かつての自分と同じように苦しんでいる人に、解決方法をアドバイス(還元)する。

    レジリエンスを培う第1歩は、苦しみを観察すること~すなわち問題の原因を特定して、次に解決方法を探るためのステップに入る準備を行うことだろう。

    フロンティア・スピリッツ - 浜村拓夫の世界

    普段、目をそむけて直視していないところに分け入ってみると、重要な発見をしたり、大きな利益を得る場合がある。

    曰く「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と。



    ケースバイケース~他人の解決方法には、様々なものがあるだろうが、「原因→条件→結果」の流れを踏まえて、自分と他人の条件の違いを考慮し、取捨選択が必要になるだろう。

    ストレスの多い日本社会を改善するための解決策を、ITを利用して提案してみたい。



    夢の途中 (伝説の巫女)


    深く息つく君の想いが 僕を揺さぶった

    二人で探して 歩いたこの長い距離を

    僕らはまだ夢の途中だよね

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